mintのていねいな暮らしに憧れている

アクリル絵画、水彩画、日記、映画の感想

ダメになる日ほどクッキーを焼いて

 

雨で出掛けられない日や疲れて育児が上手くいかない日があるたびにクッキーを焼く様にしてます。

 

育児のシミレーションを何度も思い浮かべて幸せな子育てというものに夢を見ていた人も気持ち的に進まなかったが妊娠が判明して産む日にちが刻一刻とプレッシャーの様に迫ってくると感じる人にも妊娠や出産が順調に進めば親になる日は来る。

そして、子供を産み落とした日から親が始まる。

漠然とした不安から妊娠中に育児本を何冊も読んで対処が出来る様に予習と復習を繰り返し読んでいたけれど、実践で全くといって本での育児の学びは私には役立たなかった。相手が犬や猫ならまだ本での学びも役に立ったかもしれないが人間の子供は産まれた時から"よーいどん!"と例え同じ日に産まれたとしても全く同じ位置からのクラウチングスタートをする事はない。もし良い育児本に出会えたとしても親と子の性質の違いや成長によっても変わるため、妊娠期間にいくら出産本や育児本、産後クライシス等の夫婦仲の本を読んでいても無駄という事実に何度首をしめられた事か。

使える情報というのはSNS等での同じ時代に育児真っ只中にいる母になった人の文章だった。それでも数多にある育児の呟きは千差万別であり一個同じでも二個以上は違ったりする。(発達の遅れは似たり寄ったりでも運動面では違ったりする意味です)。全く同じ経過を辿り育児をスタートする人は自分しかいない事が浮き彫りになった様で孤独を知り、それが自分自身の子供の親になった自覚を得た第一歩だったかもしれない。

個人差がある事に対して他の子供と比べながら自分の子の成長をはかるには凡その基準すら"個性"として見てしまうと比較をしていいものかどうかも分からなくて悩んだ時期がある。

息子が3歳になる時期に痒みに効く湿疹の薬が欲しくて内科でかかった時に子供の言葉の遅れを指摘された。

どうにも気になる様になり、大きい病院の発達外来への紹介状を書いて貰ったりした事がある。もしも...の事態を想像し得る限りの息子の選択肢を考えつく限り用意をして、心臓がばくんばくんと五月蝿い中で息子の手を引きながら電車を乗り継ぎ病院に行った。診察というか簡単な質問を親が答えるだけのもので拍子抜けだったけど。診察室でオモチャに囲まれながら たまに医師が息子の反応を見ている事は分かった。その時は問題はないと言われ、また気になる事が出てきたら再度外来から予約してくれていいと言われて事なきを得た。

私は私自身が他人と比較した時に劣っている部分や精神的な病気がある事が心配で遺伝をしていたらどうしようとう気持ちが強く気が気でなかった。

医師からの言葉は気休めながらにほっとした。だけど同時に自分に対して腹立たしい、なんて自分勝手な感情なのだろう。そんなに心配なら子供を産むなと自分を怒鳴りたい気持ちになる。選択一人っ子という理由の中には夫婦間の価値観の話や私の精神的な病の理由、キャパシティや金銭等も含まれる中で選択した事だから前進あるのみで後退は有り得ないという意思の中で生きているけれどもそれでも自信はなく。子育てを始めて良かったか悪いかで鬩ぎ合いが頭の中で今でも行われている。もし息子が発達で障害が出たり精神を病んでも一人で生きていける土壌を何とか作る事が子供を産むという責任なのかなと今なら思います。

 

 乳児期の彼等からの言葉から聞き取れる言葉は簡単な要求しか叶わない。だけど親は早く自分の子供の育て方の攻略法でも知らないと今後の方向性を決める事ができない。親にも生活も精神や体力の面で限界があるからだ。長々と子供だけを見つめ呆然としていたら時間はただ単に過ぎ去るだけのものになってしまう。

スケジュール管理だけはしっかりしていかないと子育ては軌道に乗る事が出来ずに常に余裕がないものになり、育児でのイライラが増えるというのが個人的な感想としてあります。母子手帳をめくるだけでも予防接種の時期から立っちの平均的な時期、離乳食の時期やアレルギーのテスト等が山積みだし。子供の性格まで掴むまで容易くはいかないからこそ、他は時系列順にこなしていく必要がある。そこだけは親として子供にしてやれる最低限のラインだからこそ一番手を抜けない。

沢山のプレッシャーで抑圧されて潰されてしまう日は息子とクッキーを焼く。牛乳を入れて混ぜるだけでクッキー生地が出来上がるという簡単なキットのものだけど、形作りから息子の好きにやらせてトッピングはキラキラした砂糖菓子だと何となく精神的に打ちのめされていた気持ちも上昇した様な気になる。母親の落ち込みに対して影響をモロに受けるのは子供だ。雨の日や私が疲れてしまい出掛けられない日等は外出できない分をお菓子作りに費やせば美味しい手作りお菓子が食べられる事にしたら「公園に行けないと嫌だ!!」等と騒がれて泣かれてしまうより断然と状況は良くはなったと思う。

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私と息子の精神状態のどちらかが悪い時、またはどちらも悪い時にクッキーを焼く。1日がダメになってしまわない前に空腹を甘いお菓子でいっぱいになる日もあっていい。子育ては毎日の事だから休息は必要アリです。

 

 

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